パナソニックホームズの全館空調システム『エアロハス』。
導入する際に気になるのは、やはり電気代でしょう。
エアロハスは設定モードや温度によって電気代が大きく変わります。本記事では、エアロハスの設定モードと設定温度による実際の電気代の比較、そして快適性について実運用を通じて紹介します。
エアロハスの基本的な仕様、初期費用、運用費用(2022年の電気代)は過去記事で紹介しています。
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自動モードと冷暖房(手動モード)では電気代が大きく変化するよ!
自動モードが一番お得と思いきや・・・。
- 設定モードによる年間電気代の差異
1. エアロハスの設定モード
エアロハスには3つの運転モードがあります。
モード | 内容 |
---|---|
自動定常 | 常に一定の温度となるように運転 |
自動セーブ | 特定の時間で運転を抑える運転 設定した基準温度よりも少し低い、または高い温度への運転制御で省エネを目指す運転 例) 冷房 – 基準温度25℃ → 26℃で運転 暖房 – 基準温度25℃ → 24℃で運転 |
手動 | 設定した基準温度となるように運転 |
各家庭のライフスタイルに合わせて上記モードを選択することが重要です。
以降で運転モードに対する実際の電気代を見ていきましょう!
2. 電気代
まずは2023年の年間電気代を見ていきます。
2.1. 【2023年】年間電気代
測定条件は下記です。
- 家族構成:妻、子2人の4人
- 建て床面積:38坪前後
- オール電化ではない
- 蓄電池:経済優先モード
- エアロハス:手動モード
結果は下記です。
やはり夏場・冬場は電気代が上がります。
次項以降で運転モードによる電気代の差異(2022年比較)を詳しくみていきましょう!
2.2. 運転モードによる電気代比較
2022年と2023年では異なる運転モードで1年間の電気代をウォッチしてきました。
改めて、測定条件と結果は下記です。(条件差異はハイライト)
- 2022年 測定条件
- 家族構成:妻、子1人の3人
- 建て床面積:38坪前後
- オール電化ではない
- エアロハス:自動セーブモードで一定温度設定
- 蓄電池:経済優先モード
- 2023年 測定条件
- 家族構成:妻、子2人の4人
- 建て床面積:38坪前後
- オール電化ではない
- エアロハス:手動モードで20~21℃設定
- 蓄電池:経済優先モード
それぞれの測定結果は下記です。
夏場・冬場は電気代が高く、両者共に同じ概形のグラフ推移となりました。
買電の最悪値は2022年は21,354円に対し、2023年は20,286円となっており、運転モードにより若干節約傾向が見られるようです。果たして本当にそうでしょうか?詳細をみていきます。
2.3. 運転モードによる電気代比較(詳細)
運転モードにより本当に電気代の節約が可能なのかどうか?実測値を比較して確認します。
※売電による収入を含む。純粋にかかった電気代で比較。
月 | 2022年 | 2023年 | 差額 |
---|---|---|---|
1 | 17,478 | 16,372 | -1,106 |
2 | 13,551 | 14,239 | 688 |
3 | 7,623 | 4,398 | -3,225 |
4 | 162 | -1,797 | -1,959 |
5 | -3,039 | -4,788 | -1,749 |
6 | -1,126 | -2,150 | -1,024 |
7 | 4,411 | 5,672 | 1,261 |
8 | 10,199 | 6,498 | -3,701 |
9 | 6,702 | 8,528 | 1,826 |
10 | 162 | 3,143 | 2,981 |
11 | 2,839 | 1,486 | -1,353 |
12 | 18,230 | 9,470 | -8,760 |
計 | 77,192 | 61,071 | -16,121 |
2,7,9,10月は手動モードの方が電気代が高くなっていますが、月間で見ても手動モードの方が電気代が低いことがわかります。
年間だと1,0000円以上も差が出る結果となりました。
パナソニックホームズ担当者さんが言うにも、手動モードの方が電気代は抑えられると言っていたので、その言葉を裏付ける結果が出ましたね!(その言葉がきっかけで、今回検証にのりだりましたw)
3. まとめ
エアロハスの電気代は、運転モードによりかなり差が出てくることが2年間の検証結果でわかりました。
しかし、これは一例(我が家の場合)であって実際には間取りや家族構成によって変化すると思います。あくまでもエアロハス導入の参考情報としてお使いください。
また、「全館空調」は電気代を気にして導入を躊躇される方が多くみられますが、実際に住んでみると思ったほど電気代もかからず、むしろ各部屋にエアコンを設置する方が高くつきます。
住宅購入を検討されている方は、是非一度エアロハスに限らず全館空調を検討してみてください。
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